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今治市(愛媛県)

瀬戸内しまなみ海道、
一気に渡るか、寄り道するか。

2017/04/07

瀬戸内しまなみ海道。点在する島々を縫うように流れる潮、白亜の橋が生み出す雄大な景色とサイクリングにやさしい道は、CNNの「世界で最も素晴らしい自転車道のひとつ」に選ばれるなど、日本だけでなく、世界中の自転車乗りからも憧れを集めています。さて、今日は絵に描いたような青空に、穏やかな風という絶好のコンディション。走る気持ちとともに、出発しました。

腹ごしらえは名物「今治焼豚玉子飯」。
その前に、腹が減っては自転車も漕げません。まずは今治市役所のほど近く「笑姫食堂」にて、街のソウルフード「今治焼豚玉子飯」で腹ごしらえです。熱々のご飯の上に薄切焼豚とふたつの半熟目玉焼き、そこへ醤油ベースのタレをひとかけ。今治人のお作法に倣い、レンゲを使って目玉焼きの片方を割って豪快に混ぜたら一気に口の中へかきこみます。朝からこってりしすぎ?と思ったけれど、タレはそれほどしつこくなく、卵と絡んでマイルドに。この「今治焼豚玉子飯」、店々によって卵の数、タレの味、量が違うと聞けば、今度はゆっくり食べ比べに挑戦してみたいなんて考えが頭によぎります。さて、あっという間に残りの半分も平らげて、いよいよ旅の準備は整いました。
ブルーラインを道しるべに。
旅の足、ロードバイクは四国側の拠点「サンライズ糸山」で調達。レンタルした自転車はしまなみ街道沿線の各スポットで乗り捨てもできるので、本格的な自転車旅でなくても安心です。サドルの高さやブレーキなどを調整してくれたスタッフのひとたちに別れを告げて、右、左、とペダルを踏み込んでいく。ゆっくりと加速すれば、瀬戸の潮風が優しく頬を撫でていきます。カーナビはなし、両手はハンドルを握ったままだからスマートフォンを操作したり、地図を確認することもできない。それでも安心して進めるのは、道路にブルーラインが引かれているから。これに沿って走れば、最も一般的なルートでしまなみ海道の始点から終点までを辿ることができます。
寄り道こそが自転車旅の醍醐味。
積極的にブルーラインを外れてみるのもおすすめです。たとえば、来島海峡大橋の橋脚の土台となっている馬島へ自転車ごとエレベーターに乗って上陸。楽園のように美しい紺碧の海が心の澱を洗い流してくれます。また、大島へ行けば、「亀老山」という立ち寄り必須の大展望台スポットが。3kmばかりのヒルクライムの先で出会える多島美は感無量のひと言でした。

このまま一気に走って尾道まで向かうもよし。戻って今治の夜を楽しむもよし。今回後者を選んだのは、どうしても本場の今治焼鳥を食べたい一心で。日が暮れて向かったのは元気な女将がいるお店「焼鳥まる屋」です。炭火ではなく鉄板の上で上下からギューっと押さえつけて焼かれた焼鳥は、外はカリッと、中はジューシー。ビールで流し込めば、サイクリングで疲れた五臓六腑に染みる!駆け抜ける自転車旅もいいけれど、せっかくならば島々でのんびり見る、遊ぶ、食べる。ああ、今治って奥が深い。さて、明日はどこの島まで行こうか? 地図を取り出しながら、名物の唐揚げ「せんざんき」でもう一杯……。

文:白井千遥 写真:三浦千佳

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